あなたは、どんなお金の常識を持っていますか?
「お金のことを人前で話すのは下品なことだ!」
「お金はコツコツ貯めるべきだ!」
「節約は美徳である。1円でも安いものを買うこと!」
「マイホームは買うものだ」
考えてみると、いろいろありますね。
これらは、小さい頃から知らない間に人に植え付けられているもので、
多くの方は両親から刷り込まれているものだと言われています。
しかし、ある時気づきますね。
・親でもお金がうまく回らない方法を伝えている場合もあること…
・我々を取り巻く環境は、日々変化していること…
・そして、お金の勉強は学校で教えてくれないこと…
お金の常識も時代とともに日々変化しています。
20代の若い世代の中には現代に危機感を感じ、お金の勉強を始めている人もいます。
さて、よりよく生活するために、損をしないために、今の常識はどんなものなのでしょうか?
今回はファイナンシャルプランナーに聞いたお金の新常識についてお知らせします。
お金のプロに聞いた!知っておくべきお金の新常識!
1.お金を稼ぐときの常識
1-1.お金のことを考えるのは下品なことではない
1-2.夫の稼ぎだけで家族を養うのはハイリスク
1-3.みんなと同じことをしても幸せにはなれない
2.お金を使うときの常識
2-1.小さなお金を節約してもお金は貯まらない
2-2.冠婚葬祭は、安くできる
2-3.家は中古で買う方が得
3.将来のお金に対する常識
3-1.必要がなければ保険に入らなくてもいい
3-2.持病がある人でも保険に入れる
3-3.親の遺産は子どものものとは限らない
4.お金を増やすときの常識
1.お金を稼ぐときの常識
1-1.お金のことを考えるのは下品なことではない
今の60代以降は、まじめにコツコツと働くことを美徳とし、人前でお金のことを話すのは恥ずかしいとされていました。
それは、税金、年金、保険など、多少国や会社に吸い上げられても皆豊かになれた時代だったからです。
しかし、景気が低迷し、少子高齢化により、急激に時代が変化しました。
お金について考えなくてもいい時代からお金について考えないと「やばい」時代に変わりました。
もうお金について無知だと損をする時代です。お金について考えるのは当たり前の時代です。
これからは、全ての人がお金についてしっかり学んでいく必要があります。
1-2.夫の稼ぎだけで家族を養うのはハイリスク
60代以降の多くの家庭は専業主婦世帯が普通でした。
理由は、会社は右肩上がり、年功序列・終身雇用が普通の時代だったからです。
しかし…時代は大きく変化しました。平成10年あたりに共働き世帯が専業主婦世帯を抜き、
男性の年収600万から、世帯年収600万の時代になりました。
また、安倍政権は、働き方改革、女性の活躍推進をあげています。
今後、まずます子育て支援の追加財源の確保や育児休暇中の所得補填の拡大が進めらます。
ただ、逆に言えば専業主婦世帯をモデルにした作られた制度は見直しのメスが入り、
これからますます共働き世帯に合わせた制度に変わっていくでしょう。
1-3.みんなと同じことをしても幸せにはなれない
昔は、理想とする家庭像が同じでした。
大企業に就職し、家族で一戸建ての家に住み、車を買って、子どもには何不自由ない豊かな教育を受けさせ、悠々自適の老後…。
しかし、今は情報の多い時代、皆が様々な価値観を持つようになってきました。
個性が伸びる時代になり、個人個人の理想とする生活がバラバラになってきたのです。
ですから、皆と同じことをしても幸せにはなりません。
今、漠然とした不安な思いを持っている人は、自分を見つめる必要があります。
自分の決めた夢や希望を目標にし、実現させ、人と比べることのない自分の人生を創っていけるといいですね。
2.お金を使うときの常識
2-1.小さなお金を節約してもお金は貯まらない
収入アップが見込めない中で今節約をする人が増えてきています。
お弁当を買わずに作っている人も増えてきたそうです。
しかし、そのお弁当を作るための手間や時間はどうなるのでしょう?
材料を買い物に行く時間も入れるとかなりのコストが発生しています。
手間や時間それらの見えないお金を考えたことがありますか?
今後は長い目でみた節約が大切です。
全自動食器洗い乾燥機を買って、その時間は資格を取るための時間に充てる。
家事を委託するなど、見えないお金を意識することで、
長期的な目で見ると大きな利益に繋がります。
今後は見えないお金を意識してみましょう。
2-2.冠婚葬祭は、安くできる
かつてゴンドラに乗って登場…〇メートルのウエディングケーキなど、派手な結婚式は、独身女性の憧れでした。
大企業の社長の社葬も何千万円とかけられていました。
それが当たり前の時代でした。
しかし、最近では価値観の多様化により、結婚式も自分らしい式にこだわるようになりました。
そして、お葬式も家族だけで故人を見送る家族葬や、直接火葬場に持って行く直葬が増えてきたとされています。
2-3.家は中古で買う方が得
かつては、マイホームは新築という時代がありましたが、今は中古物件が人気です。
しかし、今では1990年代に建てられたグレードの高い物件が中古物件として多く出回っているため、
「内装はリフォームすればいい」と新築にこだわらない人も多いそうです。
まず、中古のメリットは金額です。中古は新築の半額以下で買うことができます。
他のメリットは、立地条件。
新築だと、ここに住みたいと思っても、新築が立つ予定がなければ、住むことはできませんが、
中古であれば、家が売りに出されれば、希望の場所に住むことができます。
3.将来のお金に対する常識
3-1.必要がなければ保険に入らなくてもいい
今の平均保険金額は、男性であれば2043万円、女性は944万円だそうです。これらは、これだけあれば安心という金額です。
実は多額の死亡保障がいる人はそんなにいません。
遺族がいなければ要りませんし、会社にお勤めなら、遺族年金や死亡退職金でそれなりの保障が見込めます。
貯金をしていて、共働きである場合も大きな額の保障は必要ありません。
保険に入れば一人前という時代は終わりました。
保険も自分のライフスタイルに合わせて、自分の頭でしっかり考えて入りましょう。
3-2.持病がある人でも保険に入れる
これは最近コマーシャルでもよく見られますね。
持病がある人は保険に入れません。だから元気なうちに…というのは、保険の営業の常套句でした。
しかし「引受基準緩和型保険」という一定の条件をクリアすれば入ることのできる保険もありますし
誰でも入ることができる「無選択型保険」もあります。
3-3.親の遺産は子どものものとは限らない
高齢化に伴い、シルバー産業は盛り上がり、老人福祉施設や高齢者サポートはますます充実していくでしょう。
民法では、一定範囲の遺族を相続人と定めて、遺産を受け取ることができるとしているので、
遺産は遺族が受け取るものだと思い込んでいる人が多いと思いますが、実は遺産は遺族以外でも受け取ることができるのです。
遺言書で「誰にあげる」と決めておけば、、遺族よりも優先して遺産を受け取る人が出てくるのです。
そんなことがないように、親孝行しましょう。
4.お金を増やすときの常識
4-1.大金がなくても不動産投資はできる
今の時代、1万円もあれば大家さんになることができます。
そのカラクリは、不動産投信信託という商品を買うからです。
不動産の一口オーナー制度です。
投資家から集めたお金で、運用のプロである不動産投資法人が不動産を購入し、その不動産の賃料や売却から口数に応じた分配金を
支払ってくれるのです。運用のプロにお任せです。分配金の利回りも3~4%と比較的高く
安定し、いつでも売買できるのが特徴です。
4-2.株式投資をしている人は意外と多い
株式投資にはお金がかかると思っている人は多いと思います。
しかし、最近では1万円もあれば株ができるのです。
1万円そこそこで恥ずかしいと思うかもしれませんが、
ネット銀行を使えば、銀行によっては手数料も無料でスマートフォンから気軽にすることができます。
株式投資はやろうと思えば誰だってできるのです。
今年1月から開始されたこちらも少額から始めることができる投資です。
5.まとめ
いかがですか?
よく言われていることですが、これからは世の中がどんどん変わっていきます。
情報が多様化し、皆が一緒から個人が尊重されていく時代に変わってきました。
その結果、時代に合わせて変化できるものだけが幸せになることができます。
実は変わらないことなんて何一つありません。
変わることを恐れず、時代に合わせて変わっていける人になりましょう!