思い出せないことがあると、すぐスマホでチェック。
本を読み始めたものの、気がついたらスマホを触っていた!
「自分のこと?」と思った人は、脳の使い過ぎかもしれません。
現代人は、休みの日でさえ、スマホでSNSやメールをチェックしたり、ゲームをしたり、
脳にオーバーワークを強いている場合が多いのです。
忙しい人、ネットにどっぷりつかっている人は要注意です。
うつ病や認知症になるケースもあるので、脳を少し休ませてみましょう。
■現代人は使い過ぎ?脳は休めて若返らせよう!
3.脳の動きをよくするために
3-1.脳のアイドリングタイムを意識的に作る
3-2.生活習慣を変える
3-3.脳が生き生きした状態を作るために
3-4.脳に刺激を与える
1.現代人の脳は使い過ぎなのか?
現代人の脳の老化は30代から始まっているといわれています。
理由は、仕事が忙しく、人間関係に疲れ、その上この情報社会に脳に入れる情報が多すぎることにあります。
その結果、脳の繋がりが悪くなり、脳の衰えが進んでいる可能性が高いのです。
脳に入れる情報が多すぎるというのは、脳へのインプットと
それを処理して新しいものを生み出すアウトプットのバランスが取れていないということ。
バランスが悪いと、感情に関わるセロトニンや、記憶に関わるアセチルコリンの神経伝達物質の働きが低下、
フリーズしているような状態になり、脳内のネットワークの繋がりが悪い状態になるのです。
2.脳内のネットワークの働きが悪くなると
脳内のネットワークの働きが悪くなると、最初に出てくるのが物忘れです。
記憶を探す検索機能が衰えて、名前が出てこない。2階に取りに行ったのに、何を取りに行ったのが思い出せないというようなことが起こります。
脳の使いすぎは、認知症と判断されるような病的なものではありませんが、
そのままにしておくのは注意です。
うつ病や早期の認知症になる危険性も潜んでいます。
3.脳の動きをよくするために
3-1.脳のアイドリングタイムを意識的に作る
仕事や作業に取り組むときは集中モード、仕事を終え、自分の状況を確認するときはぼんやりモード、状況に応じて脳の動きを切り替えることは、脳内の安全を保ちます。
仕事に追われたり、ネットに依存したりしていると、集中とぼんやりの切り替えができず、ずっと集中したままの状態になります。
その結果、脳が疲れてくるのです。
脳のパフォーマンスを上げるために「ぼんやり」する時間を作りましょう。
具体的には、自分がコントロールできないことは悩まない。仕事の前後に2~3分ぼんやりする時間を持つ、スケジュール帳にあえて何も書かないがお勧めです。
他には、ぼんやりできる場所を見つけておくのもいいでしょう。
3-2.生活習慣を変える
脳の老化は、生活習慣病とも関係があります。予防のために食事、睡眠、運動など生活習慣の見直しをしましょう。
睡眠中、脳内では疲労物質を代謝したり、壊れた脳細胞を修復したりするなど脳のメンテナンス作業をしています。
脳の機能を維持し、パフォーマンスを高めるためにしっかりと睡眠を確保することは欠かせないでしょう。
具体的には、お風呂でぼんやりと1日を振り返る。動物や植物に親しむのもおすすめです。
3-3.脳が生き生きした状態を作るために
脳を少し休めた後は、脳に栄養が注がれ、脳の回路が成長してきます。
脳が生き生きした状態を作るために、脳を活性化させていきましょう。
具体的には、将棋、囲碁、オセロを楽しむ。マイブームを持つ、やりたいことリストを作るなどがおすすめです。
頭を使うようなこと、気持ちが前向きになるようなこと、自分がワクワクできるようなこと、一度トライしてみましょう。
3-4.脳に刺激を与える
ITばかりに頼っていると、脳の衰えは加速する一方です。
いつものやり方を変えて、脳全体に刺激を与えていきましょう。
いつもすぐネットの検索画面に行くところを、検索する前に3秒だけ考える時間を持ったり、
いつもはネットやメールを使うところ、実際に会って、お話をする、食事を楽しむなど、リアルな感覚を意識して楽しみましょう。
具体的には、家事にあえて手間をかける。ツアーに頼らない旅行を計画する。いつもと違うやり方でやってみるというのはいかがですか?
これらの行動によって、脳に刺激が与えられていきます。
いかがですか?
人間の脳はいくつもの仕事を同時にこなすマルチタスクが苦手。ネットで多方面とつながってしまう現代は、
気になることや懸案事項が増えてしまう一方。
その結果、脳は疲れ果て、物忘れやうっかりミスを起こします。
たまにはスマホやネットから離れて、脳を休める時間を作りましょう。
脳を休めることは、体を休めることにもなりますから、脳だけでなく、ストレス発散、気持ちもすっきりするかもしれません。