子どもに日々さまざまなことを教える親にとって、どう教えたらいいのかと頭を抱えてしまうもののひとつが「金銭感覚」ですね。
これには正解がないため、自分の経験値や感覚をもとに教えることになります。
今回は、「子どもが将来お金に困らないようにする」ために、子どもの金銭感覚を養う方法を考えていきましょう。
■将来お金に困らない子どもにするために親ができること
1. 小さい頃からお金の話をしておく
2. お小遣いの渡し方・使い方に関する注意点
2-1.お小遣いを使い切ったつど渡している
2-2.お小遣いの使い道に口出しをする
3.働くとお金をもらえる喜びを教える
4. 貯金する方法・コツも教えておく
5.まとめ
1. 小さい頃からお金の話をしておく
初めてお金を見る子どもにとって、紙や、丸い形をした金属と、あらゆるものが交換される光景は不思議であることこの上ない状況でしょう。
そのお金を実際に手にした子どもたちは、手の中にあるお金がどんなものとでも交換できるのではないかと、わくわくするかもしれません。
ちょっと早いかな?と思うくらいのタイミングで、子どもには以下のようなお金の話をし始めましょう。
・どうやって使うか、どんな場面で必要になるのか
・お金がどれくらい大切か
お金というものを認識したその瞬間から、その使い方、大切さを知ることで、子どもにとってお金は貴重であり、大切にしなければならないものになっていきます。
おままごとでのお買い物ごっこや、レジの形をしたおもちゃを使えば、お金の使い方を楽しく学ぶことができそうですね。
2. お小遣いの渡し方・使い方に関する注意点
まずは子どもにお小遣いを渡す場面を思い浮かべてみましょう。
以下にご紹介するようなことをしてしまっている場合は、子どもの金銭感覚が将来狂ってしまうかもしれませんよ!
2-1.お小遣いを使い切ったつど渡している
子どもにとってお金は、「なくなったら自然と湧き出てくるもの」だと思わせてしまう危険な行為です。
最初はお小遣いを与える間隔を毎日、一週間など短いスパンとし、次のお小遣いまでに足らなくならないようにするにはどう使えばいいかを教えていきます。
使い方に慣れてくれば、お小遣いを与える間隔を月1回とし、大きな金額を1ヵ月間でうまく使う方法を徐々に学ばせるようにしましょう。
2-2.お小遣いの使い道に口出しをする
お金の使い方は個人の自由です。たとえば、お菓子を買う子もいれば、ゲームを買う子もいるでしょう。
それに対して親が自分の価値観でNGを出すのは、子ども趣味・趣向を抑制してしまうことになります。「それならお金はなにに使えばいいの?」と、子どもを混乱させてしまう可能性もあるでしょう。
よほど教育上よくないものに手を出してしまいそうな場合を除き、お金の使い道は子どもの自由にさせることをお勧めします。。
3.働くとお金をもらえる喜びを教える
お小遣いの前借りはNGと前述しましたが、お手伝いをすることで対価を得るというイベントは、家庭の中で取り入れるようしましょう。
そうすることで「働けばお金がもらえる=お金がもらえれば欲しいものが買える」という喜びを、肌で感じることができるようになります。
お手伝いの内容によってお小遣いの金額を変えたり、何日か連続でお手伝いを続けられたらボーナスを与えたり、子どものがんばりに応じた対価を支払ってあげるようにしましょう。
これは少し大きな子どもの話になりますが、子どもが高校などに進学し、アルバイトができる年齢になったら積極的にアルバイトをさせることをおすすめします。
アルバイトでは、手にする金額もお小遣いの水準からぐっと上がります。
自分で稼いだお金でいままで以上に高価なものも買えるようになるため、達成感も大きくなり、お金に対する感謝の気持ちをより強く感じることができることでしょう。
4. 貯金する方法・コツも教えておく
お金の使い方、稼ぎ方を覚えたら、貯金をすることの重要性も合わせて教えておきましょう。
特に小さな子どもの場合には、お小遣いが手に入った瞬間にお菓子を買うなどして、すぐに使いきってしまうこともままあります。
手に入ったお金をすぐに使わないで、次のお小遣いまでとっておけば、金額が2倍になっていままでよりよいものが買えるという法則を、親が教えてあげましょう。
子どもにとって、欲しいものを我慢するのは至難の業かもしれません。
そんなときはお小遣いの一部を貯金する、ゲーム感覚で貯金をするなどの工夫で、楽しく貯金ができる環境を用意してあげるとよいですね。
これにより、ときには我慢をすることで、結果としてよいものを得られるという喜びを覚えることができ、より充実したお金の使い方ができるようになっていくでしょう。
5. まとめ
お金の使い方は、大人でもなかなかうまく管理できないという方も多いのではないでしょうか。。
もしもいまこれを読んでいるあなたが、お金の管理が苦手で、かつ親の立場である場合は、子どもにお金の大切さを教えるとともに、自分でもいま一度それを学び直してみてはいかがでしょうか?
「お金がない」という口癖は、心が荒み、気持ちもどんよりとしてしまいます。、
子どもにそんな想いをさせないために、ここで改めてお金の大切さ、よりよい使い方を考えてみてはいかがでしょうか。
将来お金に困らない子どもを育成する中で、自分の身の回りのお金も、いまよりよい回り方をするかもしれませんよ。